ラムって様々な国で生産されているってご存知ですか?
興味深いのは、それぞれのラムに、当時各国を植民地支配していたヨーロッパ諸国の文化が色濃く反映されています。なので、ラベルを見て生産国がわかれば大体の味をイメージすることが出来るのです。
目次
旧スペイン領はライト・タイプ
旧スペイン領のキューバやプエルトリコでつくられるラムは、シェリー酒のような軽い口当たりが特徴的。
キューバ
- ハバナ・クラブ
- コイーバ
プエルトリコ
- バカルディ (1862年キューバで創業、現在はプエルトリコ)
- キャプテン・モルガン(スパイスト・ラムなどは、プエルトリコ。ただし、ダークはジャマイカ)
- ロンリコ
旧イギリス領はヘビー・タイプ
イギリス領であった、ジャマイカやトリニダード・トバゴやガイアナ産のラムは、ウィスキーのように重厚な味わい。蒸留後、内面を焦がしたオーク樽(バーボン樽を用いることもある)で熟成させているので、褐色のように濃い色と焦げたような香りをしています。
ジャマイカ
- マイヤーズ
- アップルトン
ガイアナ
デメラララムとは、南米ガイアナのデメララ川沿いで生産されているラムの事を指します。
- レモンハート
- エル・ドラド
トリニダード・トバゴ
- オールド・オーク
- バローズ
フランス領ではミディアムタイプ
フランス領マルティニーク島のラムは、香りに気品があり、まるでブランデーのような深みが感じられます。
マルティニーク島
- クレマン
- ジェー・エム・ラム
- トロワ・リヴィエール
- ラ・マニー
- HSE サンテティエンヌ
あとがき
上記以外でも、カリブ海の島々や南米などサトウキビの生産地の多くでラムは生産されています。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの大ブームのおかげで、ラムを飲んだことある方が増えたのがうれしいですね。もっともっとダーク・ラムが一般的になって欲しいものです。ウイスキーと同じく奥が深いので面白いですよ。
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