
最近、お店で「映画『Michael』を観てきた」というお客さんと話す機会が何度かありました。
マイケル・ジャクソンといえば、ダンスやポップミュージックのイメージが強いアーティストです。
もちろんそれは間違いありません。
ただ、ロック好きの視点から見ると、また違った面白さがあります。
実はマイケルの代表曲には、ロック史に名を残すギタリストたちが参加しているのです。
今回は、バーで音楽の話をするときにもよく話題になる、マイケルとロックギタリストの関係について書いてみます。
『Beat It』のギターソロはエディ・ヴァン・ヘイレン
マイケルとロックの関係を語るうえで、まず外せないのが『Beat It』です。
曲の後半で飛び出す強烈なギターソロを弾いているのは、エディ・ヴァン・ヘイレン。
ロックファンなら説明不要でしょう。
当時のマイケルは世界最高峰のポップスター。
一方のヴァン・ヘイレンも、ロックシーンの頂点にいたバンドです。
そんな両者が共演したこと自体が大きなニュースでした。
初めて知ったときは驚きました。
ポップソングの中で、あれだけハードロックなギターが鳴っているのに全く違和感がない。
むしろ曲の魅力をさらに引き上げています。
今聴いてもギターソロの存在感は圧倒的です。
「このギター誰だろう?」
と思って調べたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
スラッシュとの共演で生まれた『Give In To Me』
個人的に、マイケルとロックの関係を語るなら『Give In To Me』も外せません。
この曲でギターを弾いているのは、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュです。
初めて聴いたときは、
「これ、本当にマイケルの曲なのか?」
と思いました。
重厚なギターサウンドに、ダークで緊張感のある雰囲気。
ロックバンドの楽曲と言われても納得してしまいそうな空気があります。
もちろん、その上に乗るのはマイケルの圧倒的なボーカル。
ロックとポップがぶつかり合うのではなく、見事に融合しているところが面白い。
マイケルの曲をあまり聴かないロックファンにも、一度は聴いてみてほしい一曲です。
店で流していると、ロック好きのお客さんが反応することもあります。
『Beat It』ほど有名ではないかもしれませんが、知っている人同士だと意外と話が盛り上がる曲です。
『Black or White』にも参加していたスラッシュ
スラッシュとマイケルの関係は『Give In To Me』だけではありません。
『Black or White』にも参加しています。
実は少しややこしい話なのですが、CD音源で有名なメインリフを弾いているのはプロデューサー兼ギタリストのビル・ボトレルです。
スラッシュがこの曲で弾いているのは、イントロの最初にある「子供が部屋で大音量で音楽を鳴らして父親に怒られるミニドラマ(MVの冒頭部分)」の背景で流れる小気味良いギタープレイのみ。
そのため、
「『Black or White』のリフはスラッシュ」
と思われがちですが、厳密には違います。
ただし、ライブではスラッシュ本人が登場し、あの印象的なリフを豪快に弾いています。
マイケルとスラッシュが同じステージに立つ姿は、今見ても特別なものがあります。
ポップスターとロックギタリスト。
本来なら別々の世界で活躍していてもおかしくない二人が、一つのステージで共演する。
当時のファンが熱狂した理由もよく分かります。
マイケルはジャンルを超えて愛されたアーティストだった
マイケル・ジャクソンをポップスターとして語ることは簡単です。
ただ、エディ・ヴァン・ヘイレンやスラッシュとの共演を知ると、少し見方が変わります。
ポップ、ロック、ソウル、ファンク。
さまざまな音楽の魅力を取り込みながら、最終的には完全に「マイケル・ジャクソンの音楽」にしてしまう。
だからこそ、ジャンルを超えて多くのミュージシャンから尊敬され続けているのでしょう。
最近は映画をきっかけに、久しぶりにマイケルを聴き直している人も多いようです。
もし『Beat It』や『Give In To Me』を聴く機会があれば、ぜひギターにも耳を傾けてみてください。
これまでとは少し違った聴こえ方がするかもしれません。
うちの店でもたまにマイケルを流します。
そのときは、ボーカルやダンスだけでなく、後ろで鳴っているギターにも注目してもらえたら嬉しいです。

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